【戦隊大失格 パズルキーパー】は面白い?アニメ原作の新作パズルを本音レビュー!爽快なチェインの魅力を徹底解説。
正義のヒーローであるはずの「竜神戦隊ドラゴンキーパー」の歪んだ一面と、本来は敵役である戦闘員Dの視点から描かれる反逆の物語。そのクセの強いダークヒーローな世界観で多くのファンを魅了したアニメ「戦隊大失格」が、初の公式ゲームアプリ『戦隊大失格 パズルキーパー』として、2025年11月12日についにリリースされました。
「あのアニメの世界観をゲームで楽しめるなんて最高!」
「でも、パズルゲームとして本当に面白い?キャラゲーとして満足できるクオリティなの?」
結論から言うと、本作は「パズル部分の爽快感と独創性は素晴らしいが、キャラクターゲームとしては正直もう一声欲しかった」一作でした。
この記事では、実際に3章までじっくりプレイしてわかった本作の「高く評価したい面白い点」と、ファンだからこそ感じた「人を選ぶかもしれない惜しい点」を、本音でレビューしていきます。
『戦隊大失格 パズルキーパー』とは?原作の世界で楽しむ新感覚チェインパズル
『戦隊大失格 パズルキーパー』は、大人気アニメ「戦隊大失格」のキャラクターたちと共に、パズル任務の遂行を目指すカジュアルパズルゲームです。プレイヤーは、戦闘員Dやドラゴンキーパーなど、好きなキャラクターでパーティを編成し、パズルバトルに挑みます。
指でなぞるだけ!スキル選択が鍵を握る簡単操作のパズル

ゲームの基本は、制限手数内にパズルのクリア条件を達成していく、ステージクリア型の3マッチパズルです。操作は、同じ色のパズルピースを指でなぞって繋げるだけと非常にシンプル。7つ以上のピースを繋げて消す(7チェイン)と、周囲のピースを巻き込んで消せる「チェインボム」が生成されるため、いかに長く繋げるかがハイスコアへの鍵となります。
また、ピースを消すことで溜まるゲージを使って、3種類の中から選べる「アクティブスキル」を発動できるのも特徴。状況に応じてスキルを使い分ける戦略性が、シンプルなパズルに奥深さを与えています。
キャラにレアリティなし!リセマラも簡単なガチャシステム

本作のガチャは、キャラクター本体が排出される「キャラクターガチャ」と、装備品にあたる「サポートカードガチャ」の2種類。特筆すべきは、キャラクターにはレアリティが存在せず、すべてのキャラクターが同じ確率で排出される点です。
サポートカードの最高レア(SR)排出率は5%。リセマラはアプリ内のデータ削除機能から可能で、チュートリアルも非常に短いため、お気に入りのキャラクターや強力なサポートカードを狙って、気軽にやり直すことができます。
プレイして判明!『パズルキーパー』が面白い2つの理由
実際にプレイして、特に「これは面白い!」と感じた魅力を2つのポイントに絞ってご紹介します。
① 運ゲーじゃない!爽快チェインが病みつきになる新感覚パズル

本作を最も輝かせているのが、その独創的で爽快感のあるパズルシステムです。一般的な3マッチパズルが「運の要素が強い」と感じられがちなのに対し、本作は『ツムツム』のようにフィールド上の同じピースを自由に繋げられるため、「5個消しができなくて詰む」といった理不尽なストレスがありません。
プレイヤーの腕次第で10チェイン、20チェインと大量に繋げることができ、その結果生成される「チェインボム」で盤面を一掃する爽快感は格別。「パズルでスカッとしたい!」というニーズに完璧に応えてくれる、中毒性の高いゲームデザインです。
② 原作ファン必見!アニメの名シーンが蘇るサポートカード

キャラクターに装備させる「サポートカード」には、アニメ「戦隊大失格」の名シーンがふんだんに使用されており、ファンにとってはたまらないコレクション要素となっています。主人公サイドの戦闘員Dたちはもちろん、敵対するドラゴンキーパーたちのカードも編成可能。「正義」と「悪」、どちらの視点でパーティを組むかは、あなた次第です。美麗なカードイラストを眺めているだけでも、アニメの興奮が蘇ります。
プレイ前に知っておきたい…本作の“惜しい”2つのポイント
魅力的な一方で、特にアニメファンとして、物足りなさを感じてしまった点も正直にお伝えします。
① 世界観の再現?画面全体が暗く地味な印象

本作は、パズルステージからホーム画面に至るまで、全体的にトーンが暗く、色彩が抑えめにデザインされています。これは、原作の持つダークな世界観を表現するための意図的な演出かもしれませんが、パズルゲームに期待される「ポップさ」や「華やかさ」に欠け、「なんだか少し地味だな…」と感じてしまう場面が多々ありました。もう少しメリハリのある色使いであれば、パズルの爽快感がさらに増したかもしれません。
② ボイスなし&動きも単調…キャラゲーとしては物足りないストーリー演出

アニメの物語を追体験できるストーリーモードですが、残念ながらキャラクターボイスはほとんど実装されていません。キャラクターの立ち絵も動きが少なく、演出面はかなりシンプル。パズル部分がよく出来ているだけに、キャラクターゲームとして最も期待されるストーリー部分の物足りなさは、正直に言って否めません。
また、アプリ版のオリジナルストーリーも現状では話数が少なく、今後のアップデートでのコンテンツ充実に期待したいところです。
まとめ:パズルは面白いがキャラゲーとしては発展途上な一作
今回は、新作パズルゲーム『戦隊大失格 パズルキーパー』のレビューをお届けしました。
ツムツム風のシステムを採用しつつ、思考を巡らせて大量チェインを狙うという、パズルゲームとしての独創性と爽快感は、非常に高く評価できます。パズル好きなら一度は触ってみる価値があるでしょう。
その一方で、アニメ原作のキャラクターゲームとして見た場合、ボイス未実装のストーリーや全体的に地味な画面デザインなど、物足りなさを感じる部分も少なくありません。
結論として、『戦隊大失格 パズルキーパー』は、「パズルゲームとしては十分に面白いが、キャラクターゲームとしてはまだ発展途上」な一作です。原作への愛があるからこそ、今後のアップデートでストーリー演出などが豪華になっていくことを、心から期待しています。

